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2010 年7月での追記

1996 年当時には、多くの専門家はこの論文に記載されているようなガイドラインに敢えて反対しなかったのだが、その後の研究によって見直しが迫られた。多くのデンプン質の食事は、特に、急速に血糖に変換されるもの(高血糖インデックス(GI)- 例えば、驚くべきことに、ベークドポテトはグラニュー糖より高いGI 値を示すことが知られている)は健康的ではない。また、大抵のデンプン食は高エネルギー密度(血糖負荷)を持つ。これらの特質は、体重増加をもたらす。今日、野菜や果物、ナッツ類が良いと言われるようになったが、これはエデンでの食事と符合する。脂肪の摂取については、食事中に様々なタイプの脂肪を摂取する必要があり、健康的な食事は多様な脂肪を含んでいるが、特に一価不飽和脂肪酸(ナッツ類やアボガド、オリーブ油に含まれる)とオメガ3脂肪酸(訳注:リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA) など)が注目に値する。また、(かつて推奨されていたよりもやや多めの)適度のタンパク質摂取が、体重のコントロールと炎症の軽減に有用であることも実証されてきている。

編集者の追記

Creation Magazine は1978 年以来持続的に発行されてきているので、この論文のように、歴史的関心から、アーカイブ中の論文をいくつか選んで掲載している。教材として共有する目的で用いるときは、読者は最新の情報でこれを補完されることを推奨する。そのような情報は、creation.com から入手可能である。

エデンでの食事

ポール・エマーソン著 Paul Emerson
によって翻訳されました クリエーション・リサーチ・ジャパン (sozoron.org)

癌、便秘、心臓病。私たちが食べるほとんどの食物は、いつの日か、これらの1つあるいはそれ以上を生じさせる原因となっていると非難されてきた。私たちは、わずかここ数年間において、かつてないほどに多くの食事量についてのアドバイスを受けており、そこからc で始まる別の問題、 すなわちconfusion( 困惑) によって悩まされるという結果に陥っている。

たとえば、オリーブ油はとても良くないもので、動脈を詰まらせる原因になると言われていたが、数年後には、おそらく一般的に、増加の一途をたどる健康志向の人々にとっては、健康に最も良い油ということになっている。何が次のトップ記事を飾るかを誰が知っているだろうか。皮肉を言って嘲笑う事は簡単である。しかしながら、すべてのこれらの見解の揺れ動きの中にあって、揺るぎない一貫した方向性が見えてきている。すなわち、人間の本当の歴史を創世記に記されている通りに考えるなら、何も驚くべきことではないのである。

一般に、 ’ 天然で、そのままの’ 食物、そのほとんどあるいは全部が植物由来の食物は健康に良い、ということを確証するような研究が、日毎に増加している。次のような食事は、規則正しい運動を伴うなら、とても健康的なライフスタイルを形作ることになり、健康上の問題を生じる危険性を大いに減少させるということに反対する専門家は、ごく少数に過ぎない。

私たちが摂取する食事は、主としてジャガイモや米、コーンフレーク、特に様々な穀物のようなデンプン質で構成されるべきである(訳注:この部分は今日の見解と異なる。末尾の「2010 年7月における追記」参照)。新鮮な果物、野菜やナッツ類もまた大きな部分を占めている方が良い。多くの西洋人の習慣とは逆に、ミルクや卵、肉類のようなタンパク食は、あまり多くの部分を占めるべきではない。それらにも増して、脂肪分は日々の食事のエネルギーの最小部分を占めるべきであるようだ。

証拠

伝統的に米や野菜や魚介を主食とする日本のような国では、心臓病の比率は少ない。そのような国の人々が、西洋的な加工された高脂肪食に順応すると、西洋人同様に、心臓病の比率が高くなる。

オーストラリアの先住民は、かつてナッツや木の実、果物および特に根菜類の主食を時折魚介や肉類で補っていたが、今や頻繁にたっぷりの油であげたスナックなどのファーストフードやソフトドリンクの非常に多い食事を摂るようになっている。実際上、この人たちにとっては前代未聞の疾患、例えば糖尿病や冠状動脈血栓症が、今や異常な速さで彼らの生活を脅かしつつある。

これらの影響は、純粋に遺伝学的な問題として退けられえない。 西洋人の中でも、セブンスデイ・アドベンティストのような菜食主義者に関する研究では、彼らは心臓病や癌の罹患率が低く、 平均的には、同じ条件の対照群( 例えば、非喫煙者など ) よりは長寿であることが示されている。

論理的には

これらのことはすべて、神がエデンの園でかくあるべしと意図されたことを考えると、なるほどと思える。創世記 1:29 において神は言われる。

「 見よ。わたしは、全地の上にあって、種を持つすべての草と、種を持って実を結ぶすべての木をあなたがたに与える。それがあなたがたの食物となる。」

アダムとエバは果物や野菜、ナッツなどの多種多様な植物食をきっと喜んで食べたことだろう。人々は洪水後にのみ肉食が許されたので、彼らにとって、脂肪過多になる心配はなかっただろう。健康的なアウトドアのライフスタイル、そこには常に現実のものとして清らかな水の流れが背景の中に存在した。そこには(マクドナルドで見かける)金色(日本では黄色)のアーチもない。

洪水のすぐ後に、しかしながら、創世記9:3において、神は次のように宣言された「生きて動いているものはみな、あなたがたの食物である。緑の草と同じように、すべてのものをあなたがたに与えた。」1

私たちの体は低脂肪、自然食/菜食主義のライフスタイルに適するようにデザインされており、それは今日でもまだ真実であることは明らかであるから、神はなぜ食肉という明らかな禁止事項を緩和されたのだろうか2。何も語られてはいないが、一つの強い可能性が存在する。

その理由とは?

ノアは植物やその種を箱舟に持ち込むように要求されたという記録は存在せず、すべての植物は(空気呼吸の動物とは違って)洪水を生き抜くべきだということが神の意図であったという証拠もない。それゆえ、化石記録に存在する多くの種類の植物は、今日目にすることはない。

絶滅した植物のリストは、広範囲に及ぶ多くのものを含むようだ。おそらく、かつては健康に適しているタンパク質やその他の栄養素に豊富な植物が、これらの中に含まれていたと思われる。

今日でも、適正量のタンパク質や鉄分、ビタミンの摂取を肉類なしで賄うことは可能であろう。しかしながら、特にもしミルクと卵が除かれる(いわゆる完全菜食主義‘vegan’食)なら、理論的には少なくともある種の栄養素は不足してしまうので、適正な種類の植物タンパクなどのバランスのとれた摂取法の知識がなければならないだろう。

全体として栄養について多くのことを学んできた社会では、このような栄養に関するノウハウが十分にあることから、実際には、完全菜食主義者においてさえ、そのような栄養欠乏は、たとえあるとしても非常に稀である。しかしながら、洪水後の何世紀かの間には、このような知識が存在したと想定する根拠はない。このような環境下では、自由な動物食は、このような必須栄養素の欠乏のリスク3を大いに軽減するのに有効だっただろう。

植物の絶滅

もし上記の推論が正しいとすると、神による認可(幾分拡大解釈気味だが 、要求であるという者もいる)、つまり人々への肉食の許可(洪水が引き起こした、かつて存在した非常に豊富な食物としての植物の絶滅による)は、憐れみに満ちた恵みの御業であったのだろう。洪水前に(暗黙のうちに神により示された)肉食の禁止に従った人々は、今日得られている証拠からして、肉食をしていた人々よりも健康的であっただろう。

それでは、今日のクリスチャンはどうだろうか?一方、信仰者として、聖霊の宮( Ⅰコリント3:16; 6:19) である肉体を虐待すべきではない。自虐や喫煙による健康上のリスクに眉をひそめている、まさにそのキリスト教徒の多くが、例えば、運動しないで、過度に加工された、高脂肪食に過剰に耽溺することにより、時として健康被害を積極的に招来しているのである。理にかなったことを求めるなら、健康的な生活への適切なガイドライン、その答えは創世記にある。すなわち、私たちがエデンのような生活をすればするだけ、より健康的な生活を楽しめるのである。

このことは、肉体美を崇拝する現代文明の風潮に取り込まれている群衆に飲み込まれ、熱狂的でさえあるジムでのルーチンのトレーニングの終わりのない連鎖、ミネラルウォーターや近頃流行している食品を通して彼らのやり方を誇張し、いつか必ず訪れる死を回避するための努力をすべきことを意味しているだろうか?再び、答えは創世記にある。私たち全ては、アダムとエバの子孫として、死の呪いの下にある。それゆえに、( 期間限定で与えられている) 肉体のことで頭がいっぱいになりすぎていてもあまり意味はない。イエス・キリスト、すなわち創世記3:15 で約束された ’ 女の子孫 ’ に信頼を置いている者達だけが、どんな呪いもない永遠の未来を待ち望むことができるのである(黙示録22:3)。 

それゆえに、’ 朽ちるものが朽ちないものを着、死ぬものが不死を着るとき、「死は勝利にのまれた」’I コリント15:54)と記されているのである。

脚注および参考文献

  1. 洪水以前に人が肉を食べなかったということを必ずしも意味するのではなく、肉食はそれまで神によって禁止されていただけであることが強く示唆される。罪と、神の命令に対する反抗は一般に広範に広がっていたことを、聖書は明らかに示している。それゆえに、食事に関するこのようなルールも侮られていたと想像できる。テキストに戻ります.
  2. 使徒10:12–13(異邦人への福音に関する明白な象徴は別として)、I コリント8:8 およびルカ24:30 のような聖句は、肉食は神によって好まれなかったわけではないように見える。通常の西洋人の食事における肉類の量、特に多様な高脂肪食を摂取し続けることが賢明かどうかは、別問題である。テキストに戻ります.
  3. 例えば、米国南部の保守的な地域では、初期の頃には、貧困家族はしばしばほとんど全てのタンパク源を、自生の植物、主としてトウモロコシから得なければならなかった。しかしながら、トウモロコシのタンパク質は、ビタミンB グループの一つを作るのに必要な特定のアミノ酸を欠いている。結果として、ペラグラ−下痢、皮膚炎、認知症を特徴とする欠乏症−が一般的であった。もし、他のどの穀物を栽培すべきかを知っていたなら、そういったことは回避できただろう。テキストに戻ります.
  4. 人類の栄養要求性に関して、進化論者はどっちつかずの推論をする。エデンでの食事が良いものであるなら、石器時代の食事に戻るべきだと主張する。しかし、石器時代に動物の過剰摂取をしていなかったという理由は存在しない。脂肪に対する欲求について進化論的に説明しようとする時には、念頭におくべき事柄である。(個々人の医学的な状態はそれぞれ大きく異なるので、この短い論考は一般的な方向性を意味するのに過ぎず、別途入手されている栄養学的あるいは医学的なアドバイスに取って代わるものではないことに留意すべきである。)テキストに戻ります.

脂肪への欲求

脂肪がそんなに体に悪いのだとしたら、脂肪に対する欲求はどうしてしばしば起こるのだろうか?ある進化論者達は原始的な狩猟・採集生活をしていた時の名残で、“ 狩り” の合間にできるだけ脂肪を溜め込むことが、生き残りのための利点としてプログラムされているためだという。これはまさに進化のもう一つの‘ 証拠’ だという:なぜ全能で愛に満ちた創造者が、我々にとっては自己破壊的な行動を予めプログラムするだろうかというのが、彼らの論点である。

しかしながら、そもそもその欲求は少なくとも部分的に不適切な食物選択からきている。高脂肪食をやめた人は、興味深いことに、一般的に欲求が時間とともに弱くなることを経験する。場合によっては、人類の歴史の聖書的な図式によれば、少なくともある種の脂肪を追い求める強い欲求を持つことは必要であると考えられる。脂肪を溜め込むことは、食糧不足の時や、あるいは妊娠中のように栄養要求性が高まった時には、有効だからである。

また、私たちの体にとって、ある種の食用の脂肪は健康に良い。洪水前の菜食時代に創造主が意図された状況では、非動物性の脂肪(現在使われているすべての植物性油脂−ピーナツ、オリーブ、ひまわり、菜種−について考えてみよ)が満ち溢れていただろうが、これらは加工されてはいなかっただろう。大量のひまわりをバリバリと嚙み砕くのは、大抵のスナック的な食べ物で手に入る‘ お手軽に調理された脂肪’ とは、かなり異なる。そういうわけで、脂肪に対する本来備わっている強い欲求は、脂肪の過剰摂取4の危険性を伴うことなく、有益であったのである。


健康に良い食事の実際

  • アダムとエバは、自動車も、バスも、タクシーも持たなかった。だから、運動量は豊富だった。今日、私たちは1週間に3 〜5 回の30 分程度の運動をすべきであり、しかも栄養バランスの取れた食事が必要である。

  • 貧弱な栄養摂取が、少なくとも発ガンの原因の35%を占めると、”Diet and Nutrition and Cancer ( 食事と栄養と癌)” というNational Academy of Science (US) から出版されている教科書には書かれている。

  • アダムとエバとは違って、現代人の多くはジャンクフード中毒である。米国では、一年に756 個のドーナツと27 ログラムのケーキ、61 キログラムの砂糖を、一人で摂取するのが平均的である。

  • Muscle and Fitness という雑誌に掲載されたある論文は、今日の食事は祖先のそれとはあまりに違いすぎていると嘆いている。もしディーゼルカーを持っていて、それを低品質の燃料で走らせたら、合法的だとは保障されないだろう。私たちはそれと同じことをしていると言っている。

  • 高脂肪食は、動脈の疾患と高い相関を示す。