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石化した小麦粉

著者: タス・ウォーカー
訳者:クリエーション・リサーチ・ジャパン翻訳チーム

米国アーカンソー州のユーレカ・スプリングズ公園には、横長の形をしたいくつかの岩が展示されています。それに近寄って観察する旅行者たちの顔には、好奇心に満ちた笑みが浮かびあがります。

それらの岩は灰色で滑らかで、表面に荒い麻布の袋地に似た織物の跡が見られます。実に小麦粉袋にそっくりです。ある岩の末尾の部分は引き伸ばされていて、縫い目の模様が残っており、袋の口の部分はまとめられていて、石化したひだがよっています。かつてロープで結ばれていたかのようです。

petrified flour
一般に石化する過程には何百万年もかかると信じられています … しかしそれは事実ではありません!条件さえ整えば、石化はわずか3週間ほどで起こります。あなたは今、ブルー・スプリング製粉所の小麦粉袋の石化した姿を見ています。(袋の端の縫い目に注意)

ただの小麦粉袋のように見えても、重くて簡単には持ち上げられません。最も大きなものは38キロで、普通の小麦粉袋の3倍以上の重さがします。

袋の手触りも違います。小麦粉袋は通常やわらかく、持ち上げるとグニャリとたわみます。しかしここにあるものは岩のように硬く、打つとカツンと硬質な音がします。げんこつで叩けば、手が砕けてしまうでしょう。

この岩の前に置かれた小さな看板が、事情を説明してくれます。「あなたは今、ブルー・スプリング製粉所の小麦粉袋の石化した姿を見ています。」さて、この小麦粉は食糧としては役に立ちませんが、「思考の糧」として大いに役立つといえるでしょう。

石化した小麦粉袋の秘密は、この公園の呼び物の一つであるブルー・スプリング(「青い泉」の意)に隠されています。それは水深155m以上ある静寂な円形の池で、そこには毎日1億5千万リットルもの冷水が池の底からこんこんと湧き出しています。

1840年代から、この泉の湧水は大きな粉挽き器の動力として、小麦やトウモロコシを挽くために利用されてきました。これらの小麦粉袋は、当時その製粉所で作られたものですが、1903年頃、製粉所が操業停止して以来、放置されたままになっていたと考えられます。

そして、それが石化したのは、泉の水に浸されたことが原因でした。この泉の水は地上に湧き上がる前に石灰岩層を通り、その層の鉱物の微粒子が水中に溶けだします。その水につかった小麦粉袋に鉱物の微粒子が沈殿し、それを硬い岩石へと変化させたのです。

分析のために、石化した小麦粉袋の一部が小さなサンプルとして削り取られましたが、それは硬い岩石をハンマーで叩くようなものでした。顕微鏡検査で、小麦粉の成分が残っていることが確認されましたが、全ての空気の隙間は小さな炭酸カルシウムの結晶で埋められていることがわかりました。麻布の袋の成分は見つかりませんでした。朽ち果ててしまったようです。

私たちは、石化が想像もつかないほど長い時間、つまり何百万年もの時間が必要だと、繰り返し教えられています。ところが、この自然条件の中で、岩石がこんなにも速やかに形成されることを知ると、人々は驚きます。この岩が展示されている理由は、人々が驚くからです。そのかたわらには、次のような説明書きが添えられています。

「一般に石化する過程には何百万年もかかると信じられています … しかしそれは事実ではありません! 条件さえ整えば、石化はわずか3週間ほどで起こります。」

石化に、何百万年もかからないというのは事実です。条件が整えば、岩石はあっという間に硬くなります。その証拠は、私たちの周りにいくらでも見つけることができます。私たちにはただ、正しく見る目と、証拠が指し示す明白な事実を受け入れる素直さが必要なのです。

Gopher Tree Production
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